田中裕子主演で再映画化された『二十四の瞳』の郷土作家壺井栄は、小豆島の素麺について、次のような随筆を残しています。

そうめん ごはんが少し足りないといってはそうめん、お客がきたといってはそうめん、そうでなくても夏の夕食はそうめんですませるのが楽しかった。そうめんのゆで方はきびしく教えこまれる。一分のことで半味になる、湯加減一つで味を殺す、と云われてしつけられ島の女はうでるのが上手だ。 こんな風だから島の人間はもう、生まれて百日もたつとそうめんの初すすりをやらされる。「百日の一粒食い」と同じようなつもりだろう。初めは一粒ほどの量を口に入れてやるのだが日がたつにつれて、一センチが三センチほどになる。口に入れてもらってつるつるすりこめる赤ん坊はこの子は馬鹿でないと喜ばれる。こんなふうに、生まれながらに親しまれてきたそうめんである。子供の日常語にまでそれはすすりこまれて「ごめんなさい」というのを「ゴメンソーメン」などという。(婦人公論誌より)

『二十四の瞳』のブロンズ像。この群像には平和と幸せを求める永遠の願いがこめられている
郷土作家壺井栄の不朽の名作『二十四の瞳』が再映画化された際のロケ・オープンセットを残した二十四の瞳映画村

『二十四の瞳』の舞台となった岬の分教場

 手延素麺の上手なゆで方(極寒製)
5人分 水2リットル 素麺6把
1.先づ2リットルの水を沸かします。よく沸騰した時、素麺をほぐしながら「バラバラ」と湯の中へ落とし入れます。途中沸騰して吹き上がりますから、この時差水(コップ1杯位)をして下さい。約3〜4分たちますと素麺が半透明の状態になります。ここでゆで加減を一度おためし下さい。ゆですぎないよう注意するのが一つのポイントです。
2.ゆで揚がったら、水を張った別の容器にうつし入れ、3〜4回冷水をとり代えて晒します。素麺が冷え切った時「ザル」等に取り上げて水切りをして置き、その後はお好みによって、季節々々のお料理を工夫してお召し上がり下さい。

 手延べうどんの上手なゆで方
麺一把を沸騰した約2リットルの湯の中へバラバラと入れかくはんし、15〜20分軽く沸騰をつづけながら、お好みのゆで加減に仕上げてください。この仕様のほか、うどん鍋・煮込みうどん・釜あげうどんなどバラエティーにとんだ料理をお楽しみください。(1把約3人前)

 貯蔵についてのご注意
梅雨頃から夏にかけて湿度の高い季節には、保存の方法が悪いと、ごくまれにカビの生えることがございます。一度にたくさんご入手になったときなどは、保存にちょっと工夫を加えれば、風味が変わらず、カビを防ぐことができます。下記の要領でぜひ御保存ください。
1.貯蔵の場所 外気の影響をうけない乾燥した場所を選んでください。床の上、畳の上など、どこであっても直接には置かず、一寸角位の木切れなどで素麺と床面の間に空間をつくり、湿気を遮断してください。
2.通風 できれば乾燥した日を選んで、時々通風してください。


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